クリミア半島で開頭手術を受けたスキタイ時代の男性の遺骨が発掘される

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クリミア半島で約5000年前、スキタイ時代のものとみられる男性の遺骨が発掘された。
その男性の年齢は20代と見積もられており、なんと頭部には石刃で開頭手術が行われた形跡があるという。

Credit:Darya Veselkova

Credit:Darya Veselkova

手術によって頭蓋骨に140×125mmの大きさの穴が開けられているが、その穴に自然治癒した形跡が無いことから、残念ながらその手術は失敗に終わり、その男性は術後すぐに死亡したと見られる。
遺体は左向きで、両膝を曲げられた状態で墳丘に埋葬されており、そこからは2つ石製の矢尻も発見された。

Credit:Darya Veselkova

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研究者によれば、この様な手術は石器時代から行われており、その生存率も高かったという。
彼らは、頭痛、癲癇、血腫、頭蓋骨の骨折などを治療する目的で開頭手術を行っていたそうだ。
また、このような行為は宗教儀式の一環であったとも考えられている。
その際、麻酔として大麻やマジックマッシュルームなどが用いられたという。

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