オーストリアにある小さな町「ファッキング(Fucking)」の住民達は、そのあまりにもインパクトの強すぎる町の名前のせいで長年居心地の悪い思いをしていた。
ドイツの国境沿いにあるその町の歴史は古く、「ファッキング(Fucking)」と名付けられたのは今から約1000年も昔のことだという。
そもそもオーストリアの公用語であるドイツ語にはFで始まるその言葉にこれと言った意味がないため、その名前が付けられた当時は特に問題はなかった。
Credit:wikipedia
しかし近年になってインターネットが普及すると、「世界で最も面白い町の名前」などという名目で、その存在が世界中に知れ渡ってしまった。
その結果、好奇心に駆られた多くの観光客が集まり、町の名前が書かれた道路標識が盗まれるなどの被害も度々発生していたという。
そのため、毎年100名近い住民が町の名前の変更を要求していた。
これを受けこの町の町長Andrea Holzner氏が、ついに改名することを決定した。発表によれば、この町は2021年の1月1日から「Fugging」という名前に変わるそうだ。
これによって約1000年の歴史を持つこの町の名前に幕が下ろされることになるが、町の住民はこの決定に胸を撫で下ろしているという。
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