ナチスが使用していた暗号機エニグマが海底から発見される

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暗号機エニグマが、バルト海の底に眠っているところを発見された。
エニグマは第二次大戦中にドイツ軍が使用していたタイプライター型の暗号機であり、イギリスの計算機科学者アラン・チューリングによって解読されたことでも知られている。

Credit:wikipedia

(画像)エニグマ

ドイツ軍は解読されていることを知らずに大戦終了までエニグマを使い続けたため、エニグマの暗号解読は戦況を連合国有利に傾ける大きな要因の一つとなった。
歴史上重要な意義を持つエニグマだが、今回の発見に至った経緯は全くの偶然であった。
自然環境保護団体WWFが、ダイバーを雇い海に遺棄された漁網を処理する活動を行っていたところ、漁網が絡まったエニグマが見つかったのだ。

Credit:Christian Howe/Reuters

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普段漁網が絡まっているのは木や岩であるため、この歴史的な発見には大いに驚いたそうだ。
今回の発見において、漁網の探知にはSubmaris社のソナー技術が使用された。

Credit:Christian Howe/Reuters

Submaris社のダイバーによれば、このエニグマはナチスが連合国に敗北した1945年の5月に海に沈んだものである可能性が高いという。
同月にゲルティンガー湾にて47隻のUボートが、連合国の手に渡ることを恐れたドイツの船員によって海に沈められた。
今回発見されたエニグマはその際に同時に沈んだものであると見られており、現在は保存及び調査のため博物館の修復施設に送られたそうだ。

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