中国、河南省で首の無い人骨が出土された。
この人骨は、ひざまずいた姿勢であることから、生贄に捧げられたものと考えられる。
この人骨は今からおよそ3000年前、殷の時代のものと推測されており、以前にも同時代のものとされる339体の人骨が、一か所の遺跡から発掘されたことがあった。
殷墟(殷王朝後期の首都の遺構)では、生贄の詳細を記録した甲骨(文字が刻まれた亀の甲羅や動物の骨)が出土しており、約200年の間に13000人以上が生贄に捧げられたという報告もある。
出土された人骨のほとんどがひざまずいた姿勢であったことから、同時代において、その姿勢が生贄を埋葬する際の一般的な様式であったと考えられる。
生贄は主に神への奉仕や重要な建築物の完成祈願として行われる。
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