初期ブラックメタルシーンを代表するブラックメタルバンドBurzum(バーズム)のVarg Vikernes(ヴァルグ・ヴィーケネス)が、近日公開予定のブラックメタル映画「Lords of Chaos」を視聴し、その感想を述べた。
Vargいわく、「映画全体は出来上がっている」が、「全てが間違っている」と言う。
この映画は、2003年に出版された書籍「the Lords of Chaos」を原作にしているが、この本についても事実誤認があることがファンから指摘されていた。
Jonas Akerlundが監督を務める同映画は、サンダンス映画祭で初演され、批評家からはある程度の好意的な反応があったものの、ブラックメタルの専門家の反応はそれほど好評ではなかった。
Vargは自身がモデルとして描かれている同映画に対してこう語る。
「Lords of Chaos」では太ったユダヤ人が俺の役を演じている。
因みに俺はスカンジナビア人だがね。その太ったユダヤ人の役者は映画の中で、俺が人生で言ったこともないことを言い、俺が受け取ったこもない物を受け取っている。
彼は俺がしたこともないことをしている。俺が持ったこともない動機で行動している。俺が聞いたこともない人間を知っている。
Vargはこう続ける。
概して、映画全体は出来上がっている。もし彼らが実際にこの物語やブラックメタルシーンに対して多少の調査を行っていたとしたら、彼らは調べたことを全部無視して、代わりの作り話をでっち上げたに違いない。
なぜならこの映画の全てが明らかに間違っているんだから。
あなたがおそらく知ってる通り、この映画は私の人格を壊しており、事実を完全に無視している。
そう、事実は、実際にその場にいた人間に話を聞けば、簡単に確認できる。もしくは1993年の私の判決文を読めばね。それはオスロ裁判所でタダで読めるよ。
もしあなたがどこかの時点で、この映画がたくさんのでたらめで作られてると気付いたら、彼らの人格攻撃に晒されたのは歴史上私一人ではないと理解し、そのコンセプトについて少し考えることを勧める。
人格攻撃はヨーロッパ人を好まない人々によって使われる共通の武器だ。
「Lords of Chaos」は2月8日に映画館で封切られ、2月22日にオンデマンドが開始される。
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