グルカ兵とはネパールの山岳民族から構成される兵士の呼称である。
彼らは「臆病と言われるならば死を」を座右の銘にかかげ、その忠義と勇敢さに満ちた戦いぶりで名を上げた。
彼らのもう一つの特徴として、ククリと呼ばれるくの字型の伝統的な武器が挙げられる。
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(画像)グルカ兵
(画像)グルカ兵
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(画像)ククリ
(画像)ククリ
グルカ兵の起源は1814年にイギリス東インド会社とネパール王国との間で勃発したグルカ戦争(別名:ゴルカ戦争、英・ネパール戦争)にさかのぼる。
グルカ兵は火力ではイギリスに圧倒されたものの、その勇猛な戦いぶりでイギリスに甚大な被害を与えた。
グルカ兵の戦いぶりに感銘を受けたイギリスは、グルカ戦争の講和条約の中に、グルカ兵をイギリス東インド会社の志願兵として入隊することを認める条項を組み入れた。
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(画像)グルカ兵のライフル連隊。1857年
(画像)グルカ兵のライフル連隊。1857年
その後グルカ兵はイギリス軍の正規兵に加わり、19世紀から20世紀にかけてのほぼ全てのイギリスが関わる戦争・紛争に参加している。
第一次世界大戦では2,000近くの表彰を獲得した。
また、これまで13名にイギリスの最高の戦功章であるヴィクトリア十字章が授与されている。
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(画像)グルカ兵のライフル連隊。1923年
(画像)グルカ兵のライフル連隊。1923年
今日でもイギリス軍は、70ポンドもの石で満たされたカゴを背負ってヒマラヤを長距離走するなどの厳しい選考過程を経て、毎年200名近いグルカ兵を採用している。
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